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ムスリムは旅立ちの前、全ての信託物や債務などを果たしていること、また後に残す家族に十分な物資が供給されていることなどを確認しなければなりません。また誰かから不当に手に入れた物などがあれば、それを返却しておく必要があります。アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)はこう言いました:

「その同胞に何らかの不正を働いた者は、それから身を解き放つのだ。というのも(審判の日には、不正な手段をもって同胞から取った)いかなる財も、それゆえにその(現世での)善行が(被害者である)同胞のものに移転され、またもしその者に善行がなければ、(被害者である)その同胞の(現世での)悪行がその者に担わせられないことはないからである。」

(アル=ブハーリーの伝承)

イスラームでは単独の旅行は忌避されます。しかしどうしても伴侶が見つからない場合は、その限りではありません。アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は、旅から戻って来たある男にこう言いました:

「誰と共に旅行したのだ?」男は答えました:「誰も。」すると、預言者ムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)はこう言いました:「単身の旅行者は悪魔であり、二人で旅行する者は二人の悪魔である。しかし三人で旅行する者は、集団で共に旅行する者なのである[1]。」

(アル=ハーキムの伝承)

また旅の伴侶には、善い者を選ばなければなりません。そして何人かいる場合は、その内の誰かをリーダーに選びます。アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言いました:

「三人で旅立つ時には、誰かをリーダーとせよ。」

(アブー・ダーウードの伝承)

旅から帰還したら、その予定日を家族に前もって伝えておくのがイスラームの作法です。預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)はそのようにする習慣があり、また夜に旅から戻って帰宅することを避けていました。アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)はこう言っています:


「長らく家を留守にしていのなら、(旅路から)帰って来た夜に帰宅するのではない。」

(アル=ブハーリーとムスリムの伝承)

また旅立ちの際には、家族や友人に別れの挨拶をしておきます。尚旅先での用事が終わったら、無駄な遅延をせずに家族のもとに帰ることを心がけます。アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言いました:

「旅行は懲罰の一部である。というのもあなた方はそこにおいて飲食や睡眠を妨げられるからである。それゆえ(旅行先の)用事を終えたら、家族の下へ急ぎ帰るがよい。」

(アル=ブハーリーとムスリムの伝承)

  1. [1] アッラーの命に反する者は悪魔に従う者であり、その意味で預言者(彼にアッラーの祝福と平安あれ)はこの言い回しを用いたのだという解釈があります(アル=ムバーラクフーリー著ジャーミゥ・アッ=ティルミズィー解説「トフファト・アル=アフワズィー」より)。


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