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神は、水を生命の起源としました。神はこう述べています:

“…われらは水からすべての生きものを創ったのである。”

(クルアーン 21:30)

動植物や人間は、すべてがその生命の存続と維持を水に委ねています。神はこう述べています:

“本当に…アッラーが天から降らせて死んだ大地を甦らせ、生きとし生けるものを地上に広く散らばせる雨の中に…理解ある者への(アッラーの)印がある。”

(クルアーン 2:164)

“かれこそは、雨を天から降らす方である。われはこれをもって凡てのもの(植物)の芽を萌え出させ…”

(クルアーン 6:99)

“またあなたは大地が枯れて荒れ果てるのを見よう。だがわれらが一度それに雨を降らせると、(生気が)躍動し膨らんで、凡ての植物が雌雄で美しく萌え出る。”

(クルアーン 22:5)

“そしてわれらは、天から清浄な雨を降らす。われらはそれで死んだ大地に生命を与え、またわれらが創った無数の家畜や人間に飲ませてやる。”

(クルアーン 25:48−49)

神は、絶対的に不可欠なこの生命の源泉の価値に感謝するよう、人間に呼びかけています:

“またあなたがたの飲む水に就いて考えたか。あなたがたが雲から(雨を)降らせるのか、それともわれらが降らせるのか。われらがもし欲するならば、それを塩辛くすることが出来る。あなたがたはどうして感謝しないのか。”

(クルアーン 56:68−70)

“言ってやるがいい。「あなたがたは考えないのか。もしある朝、あなたがたの水が地下に沈み去ったならば、涌き出る水を、あなたがたに齎せるものは、一体誰であるのか。」”

(クルアーン 67:30)

水はこういった重要な機能に加え、人間が神に対して清浄できれいな状態で向き合うことの出来るよう、全てのよごれ、汚物、不浄からの身体と衣類の浄化という社会的・宗教的機能も有します。神は聖クルアーンにおいてこう仰っています:

“…またかれは天から雨を降らせ、それであなたがたを清め…”

(クルアーン 8:11)

また神は、湖や海水が果たす別の役割について、私たちに示しています。神はそれを生命の維持と世界の発展において重要な役割を果たす、多くの創造物の生息環境としました。神はこう述べています:

“かれこそは、海洋を(人間に)使役させられる方で、それによってあなたがたは鮮魚を食べ、また服飾に用いられるものをそれから採り、またかれの恩恵を求めて、その中に波を切って進む船を見る。必ずあなたがたは感謝するであろう。”

(クルアーン 16:14)

“海で漁撈し、また獲物を食べることは、あなたがたにも旅人にも許されている。”

この重要な要素の保護が、動植物や人間、様々な形態の生命の存続と維持にとって根本的なものであることに疑いはありません。イスラーム法においては、生命保護の義務を満たすことに対して必要不可欠なことは、それ自体が義務となります。こういった要素の生物学的・社会的役割を阻んだり、損なったりするいかなる行為‐それがそれを破壊することであれ、あるいは生命体にとって適当でない環境にしてしまうような物質でもって汚染するか、さもなければ生命の基礎としてのその役割を損なってしまうようなものであれ‐は、必ずや生命そのものの損壊や破滅へと導きます。そしてイスラームの法的原則は、こう語っているのです:“禁じられたものへと導くものは、それ自体が禁じられる。”

生命の基礎であるというその重要性ゆえに、神は水の利用を全生命の共有の権利としています。あらゆる生物が、その独占、横領、汚染、浪費、または悪用から守られて、それを利用する権利を有します。神はサムードの民[1]とそのラクダに関してこう命じています:

“そしてかれらにラクダと水を分配し、順番に飲むよう伝えなさい。”

(クルアーン 54:28)

また預言者は、こう述べています:

“ムスリムはこれら三つのものを共有しなくてはならない:水、牧草地、そして火である。”1

水の浪費は禁じられています。これは私的利用か共同利用か、あるいは水が乏しいか豊富かなどを、問いません。浄化の際に水を使用していた教友サアドの元を預言者が通りかかった際、彼がこう言ったことが伝えられています:

“なぜそのような浪費をするのだ、サアドよ。”

サアドは尋ねました:“礼拝の浄化(ウドゥー)においても浪費はあるのでしょうか?”

彼は答えて言いました:そうだ。たとえあなたが流れる川の側にいたとしても。”2

不毛な大地における水の権利の割り当てに関するイスラーム法学者たちの経験は、乏しい資源の持続可能な使用に関する素晴らしい前例を提示しています。この例は、豊富だった資源が次第に乏しくなってきている現代世界にとっても、益々重要性を示しています。

  1. 古代アラブに栄えた民。彼らの多くは不信仰者であり、預言者サーリフが彼らのもとに遣わされた。彼らはサーリフのことも否定したが、彼の真実性への証明として、アッラーは彼らに巨大な雌ラクダを送られた。
  2.  イブン・マージャ。


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