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国際レベルにおいては、より破滅的かつ危険な状況です。国際的な視点から見た場合、利子は殺人的とも言えることがはっきりしています。発展途上国における人々の負債への隷属は非常に深刻であり、彼らは健康維持に不可欠な栄養補給すら犠牲にしなければならない程なのです。利子という近代資本主義の「工作」によって、発展途上国では数えきれない程の子供たちが死んでいます。一部のアフリカ諸国の政府では、保健や教育よりも、負債の返済により多くの資金を注ぎ込まなければならないような状況なのです。

こうした背景において、UNDP(国連開発計画)は、世界でも最も貧しい20ヶ国の対外債務が免除された場合、それによっておよそ2千万人の命が救われるだろうという観測を示しました。別の言い方をするなら、西暦2千年までに週に平均13万人の子供たちの命が、帳消しにされなかった負債によって奪い続けられたのです。

ロンドン市長ケン・リビングストンは、アドルフ・ヒトラーによって殺された人々の総数よりも、グローバル資本主義によって毎年殺され続けている人数の方が多いと主張しています。彼は数百万人の死が、負債の軽減を拒否したIMF(国際通貨基金)と世界銀行の原因であると責めたのです。スーザン・ジョージによると、1981年以来、毎年1,500万人から2,000万人の命が無駄に失われたのは、「途上国の政府が負債を返済するために、きれいな飲料水と保険プログラムの縮小を余儀なくされたためである」としています。

増加する利子が重くのしかかる負債は、主権と統制の喪失を意味するため、いかなる国家にとっても危険なのです。  このような側面は、偶発的なものではありません。発展途上国、特にその中枢にいる者たちや、その腐敗した支配者たちは、彼らの積み上げてきた負債の問題に関して無実ではないのです。同時に、もし彼らが借用して債務状態に陥らなければ、そうなるべく彼らに対して重圧がかけられるのです。コーフィールドは述べています:

世界銀行はそうあり続けてきたのです。返済事業は貸与に取って代わるようになってきています。その結果、銀行からの借用側は負債が蓄積し、徐々に主権を失っていきました。いかなる債権者でさえ、負債者に何らかの干渉をすることなく返済を待ち続けるというようなことはしません。過去に、巨大勢力は負債者を思い通りにするためには軍隊を用いることさえ躊躇しませんでした。米国人経済学者ヘンリー・カーター・アダムスは、1887年の名著「公債」でこのように書いています:「対外債権の授与は積極的な外交政策の確立における第一歩であり、特定の状況下では、それは必然的に侵略と占領を意味するのである。」

銀行による債務者への待遇はそこまで粗野ではありません。海軍を出動させる代わり、彼らは当該国がいかに金融を管理するのか、法律を作るのか、人々へどのようなサービスを提供するのか、そして国際市場でどのような振る舞うのかさえ指導するのです。彼らの説得力はとても強力で、その普遍的確信から、借り手を葬り去ろうと思えば、あらゆる大手の国有・国際勢力はそれに従うため、銀行はその過剰な貸付―その任務の根本的矛盾から生じるもの―によって自らを強化し、借り手からはそれを枯渇させるのです。

ジョン・パーキンスによる、今や有名な Confessions of an Economic Hit Man (放題:エコノミック・ヒットマン:途上国を食い物にするアメリカ6では、現代の経済的陰謀が暴露されています。有能なエコノミストだった彼は、自身の任務についてこう記しています:

それらすべてのプロジェクトの闇の部分は、それが契約する側にとって大きな利益をもたらし、一握りの裕福かつ影響力を持つ一族を喜ばせる一方、長期に渡る財政依存を保証し、それゆえ世界中の政府からの政治的忠誠を得る、ということなのである。その貸付金の額が大きければ大きいほど良いのだ。負債国家に課された負担が、市民の健康、教育、その他の社会福祉事業を数十年先まで窮乏させるであろうという事実は、考慮すらされなかったのである。

パーキンスの活動は、スティーブン・ハイアット編集の A Game as Old as Empire: The Secret World of Economic Hit Men and the Web of Global Corruption(帝国に勝るとも劣らず古い歴史を持つ計画:エコノミック・ヒットマンと世界的腐敗ネットワークの隠された世界)によって受け継がれています。ハイアットはこう記しています:

負債は第三世界を支配下に置き続けるのである。生き残るための援助や貸与金の償還期限延長、また借り換えに依存する彼らは、IMFの構造調整プログラムと世界銀行の諸条件によって、経済の構造改革と法の改定を強いられてきたのである。彼らの発展は忘れられているのだ。

現在の負債の状況は、利子の主要な役割によって、潜在的に世界全体を破滅的な状況に導きかねません。Global Trends 2015(2015年世界情勢予測)の中で、米中央情報局(CIA)はこう認めています:

グローバル経済の上げ潮は、多くの経済的勝者を生み出しますが、それがすべてを救済する訳ではありません。それは本国と外国で確執を引き起こし、既に存在している地域的勝者と敗者の格差をさらに広げるのです。(グローバリゼーションの)進化は緩やかなものではなく、慢性的な財政不安と経済格差をもたらします。それに遅れをとる地域、国家、集団は経済の沈滞、不安定な政治、文化的孤立に直面することになります。それらは政治的、民族的、思想的、そして宗教的過激主義を醸成し、そこにはたびたび暴力が伴うのです。

ノリーナ・ハーツはその著書(負債の脅威:いかに負債が途上国だけでなく、我々全てを蝕んでいるか) において、現在の世界が直面している巨大な負債の危険性>span >―もちろん、それは利子なしに巨大とは成り得ませんが―について正確に描写する、素晴らしい一章を書いています。彼女は過激主義やテロの危険性、天然資源の枯渇などについて警鐘を鳴らし、その一面に言及してこう記しています:

貧困、不平等、腐敗といった負債による醜い副産物は、究極の暴力行為の正当化、さらには合法化を呼びかけるに至っています。世界貿易センタービルへのテロ事件のわずか数週間後、著名アフリカ人評論家のマイケル・フォーティンはこう書いています:「我々はこの嘆かわしい行為、少なくともその一部は、西側社会の人々により実践されてきた経済的抑圧によって押しつぶされてきた、自暴自棄で辱められてきた者たちの復讐であったことを理解すべきである。」フォーティンによる「押しつぶされ」「抑圧」「自暴自棄」「辱め」といった言葉使いは、意図的に喚起を促しています。そして、そのような言葉に強く共鳴する聴衆がいることも、至極明白なのです

現実的には、利子に関連する害悪についてさらに述べ連ねることが出来ますが、ここでは上記のもので十分でしょう。


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